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石巻のブランド野菜「河北せり」再び取材しました

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鈴木 響子

シャキシャキを超えて

「ジャキジャキ」

と表現してもいいほど
歯応えまで
心に響くおいしさ!
宮城県の伝統野菜「せり」

皆さん、
この冬
お召し上がりになりましたが?





せりの定番料理といえば
やっぱり「せり鍋」♪
根っこからおいしい出汁が出ます!





天ぷらも絶品です!
根っこの付け根は
甘みが一番感じられる部分

歯応えも香りもうまみも
楽しめます!






せりごはんも
おいしいんです!

さっと茹でて刻み
水分をしぼったせりを
炊き立てごはんに
すりごまと一緒に和えました




歯応えも、爽やかな風味も
魅力的なせり
生産量は宮城県が
全国で最も多いんですよ〜!
(平成30年農林水産省調査)
 
その多くが、
宮城の南東部、
名取市(なとり)で
「仙台せり」のブランドで
生産されています
 

さらに、
県北東部の
石巻市(いしのまき)でも
栽培されていて、 

こちらは
「河北(かほく)せり」
というブランドで
出荷されています
 

どちらも
地元に自生していた
いわゆる在来品種で、

江戸時代のはじめには
栽培に成功したと
伝えられています
 

現在も、
きれいな湧き水が
豊富に出る土地柄を活かし

土づくりから収穫まで
ほとんど機械化することなく

手作業で丁寧に
品質の良いおいしいせりが
育てられています
 

 

そうした
宮城のせりの話題を

去年(2021年)
12月4日に
NHKラジオ第1
「マイあさ!」内で
全国の皆さんにお届けしました

 

ウエットスーツと
同じ素材でできた胴長と、
長いゴム手袋を身につけ 

水がたっぷり張られた田んぼに
膝を突いて収穫します


 


 

 

 

河北せりは
背丈がすらっと伸びて
葉と茎、根っこのバランスがよく
とても美しいんです

 



収穫後、
傷んでいるものや
お客さんのお手元に
届く頃には傷んでしまいそうな部分を
予測して手早く取り除きます









選別の後は洗浄です

地下から汲み上げた井戸水で
丁寧に丁寧に泥を洗い落とします
根の奥まで
心が行き届いているんです




放送から2か月ほど経った
今月(2月)上旬
 

ラジオの取材でお世話になった
河北せり農家の
高橋正夫さん(たかはし・まさお)

ご家族を
再び訪ねてきました!

私の右隣にいらっしゃるのが 

河北せりを栽培して
50年以上の正夫さん(74)
 

右に写っていらっしゃるのが
正夫さんの娘、泉さん(いずみ)

おふたりとも変わらずお元気で
あたたかく
迎えてくださいました!
 

泉さんの娘、
乃愛さん(のあ)は高校生
はじめましてでしたが
初対面の息子は
すぐになついていました笑



石巻市の河北せりは、
令和2年(2020)
12月23日に
 

農林水産省の定める
地域の農林水産物や
食品の名称を保護する
地理的表示(GI)保護制度に
追加されました
 

宮城県内の青果物としては
初の登録です!

 

2018年に
GI登録を目指して
協議会が設立され、
正夫さんは
その会長を務められています





登録を受けて正夫さんは

「おいしい河北せりを
 皆さんに届ける使命をより感じている
 その名に恥じない
 品質のいい伝統の河北せりの
 食文化を守り伝えていきたい
 食べてくれる人に感謝です」

と話してくださいました

正夫さんの想いが
改めて心に深く届きました 


取材当時は
根っこまでおいしい
「根せり」の
収穫の最盛期でしたが 

お伺いした2月上旬には
ほぼ終わりの時期を
迎えられていました





いまは
春に芽吹く
「葉せり」の
収穫に向けて
 

せり田に
追肥をしたり
防風ネットを
張ったりしながらの
作業と管理をされているそうです
 


河北せりの葉せりは
「飯野川在来」(いいのがわ)
という在来品種で
 

その茎葉は
柔らかくてクセが少なく
それでいて
せりの香りが
とても感じられるんだそうです!
 

おひたしや浅漬けにして
味わうのがおすすめだと
教えていただきました♪

 

葉せりの季節は
4〜5月中旬

葉せりは、
根せりよりも柔らかいため
長距離輸送には向かず、
そのほとんどが
石巻の市場に出回るそうです

希少価値の高い河北せりに
出会えた際には
どうぞお手に取って
味わってみてください
 
 

伝統ある河北せりは
高橋さんご家族はじめ
河北せり農家の方々のおかげで
季節を感じ
深く味わうことができると
皆さんに深く感謝しました
 

どうかこの後も
お体に気をつけられ
せりの栽培と収穫、出荷作業
なさってください

これからも応援しています!
 

フリーアナウンサー
荒響子