5月3日(水・祝)の早朝
NHKラジオ第1
「マイあさ!」を
お聴きくださった皆さま
誠にありがとうございました!
今回は
大型連休にもおすすめの
宮城の観光の話題を
全国の皆さまにお伝えしました
いま、宮城県内はあちこち
新緑が色濃くなりはじめ
美しく、気持ちのいい
季節を迎えています
そうした中で
「ようやく」
春がやってきた場所
があります
それは
宮城と山形にまたがる
蔵王連峰です!
先月(4月)21日に
家族でドライブをしながら
行ってきました
この日に出かけたのには
理由があったんです
蔵王連峰を横断する
「蔵王エコーライン」
という観光道路が
冬の間、路面凍結や積雪のため
およそ半年間
通行止めとなっていました
それが
4月21日に
通行止めが解除となり
再び通行できるようになったんです
そこで
その初日に
早速行ってみた
というわけだったんです
宮城県蔵王町と
山形県の上山市
(かみのやま)を結ぶ
蔵王エコーライン
右に左にと
大きくカーブしながらの
山岳道路は
全長26キロ
通行できるようになると
蔵王の山々にも
いよいよ春の訪れです
ですが
夜間に関しては
まだ通行止めとなっています
日中の日差しで
山に残る雪が溶けて
その雪溶け水が
夜に凍るためだそうです
さらに
5月2日(火)は
日中も蔵王エコーラインが
通行止めとなっていました
宮城蔵王ガイド協会の
川内禎子さん(かわうち・ていこ)(57)
によりますと
「おそらく前日の夜に
蔵王の山頂では雪が降って
道路が凍ったためでしょう」
とのことでした
通行止め解除とともに
春の訪れとは言っても
山の天気は
大きく変化する日もあるのだなと
教えられました
そうした中で
4月21日
蔵王エコーラインを
目指せたのは幸いでした
蔵王町へは
仙台から車で南に
およそ1時間
蔵王町の平地から
エコーラインに向かって
車を走らせましたら
山の木々が芽吹き始めていて
景色一面、萌黄色!
まぶしいくらでした
その景色を
一望できるスポットが
エコーラインに入る
手前にあります
標高650メートル
ほどの所にある
「三階の滝 展望台」です
(さんかい)
広葉樹のブナやカツラの
林の中を
三段になって落ちる滝で
落差が
181メートルあります
芽吹き始めたばかりの
新緑の中を
スーッと落下する
純白の滝と
広い景色に
心奪われるようでした
そして、もうひとつの滝が
三階の滝を正面にして
右手に見えるんです
それが
この「不動滝」
落差が54メートルあります
三階の滝から
エコーラインを目指して
山を上り進むと
展望台があります!
エコーライン周辺では
こうした滝がいくつか
見ることができます
雪解け水が
流れ込むこの時期は
見応えのある
ダイナミックな滝が
楽しめますので
ぜひ、立ち寄っていただきたいです!
さらに!
5月下旬〜6月には
「ミーンミンミン」と
ハルセミが
鳴き始めるんだとか!
春に蝉の声が聞けるなんて
驚きですね!
三階の滝を楽しみながら
耳を傾けてみてください
その三階の滝を過ぎると
いよいよエコーライン!
どんどん山道を
登っていくと・・
エコーラインの名物
「雪の回廊」
があります!
降り積もった雪を
除雪することによってできた
「雪の壁」が
圧巻なんです!
山頂に向かって進むにつれ
雪の壁が高くなってきて
思わず
「お〜!す〜ご〜い!」と
声が出てしまいました
駒草平パーキングに
車を止めると
雪の壁のそばまで行って
見ることができました
ここの雪の壁は
車のおよそ2倍はありました!
雪の回廊
一番高かった所で
7メートル
と聞きました
ことしは雪が少なく
春先に気温の高い日も
あったことから
例年に比べると
少し低めなんだそうです
それでも
見応えがありましたし
雪の回廊を眺めながらの
ドライブは絶景でした!
この雪の回廊
私が訪れた時より
低くなっていると思いますが
今月(5月)上旬まで
見られるいうことです
残っていることを
期待したいです!
雪の回廊を堪能しつつ
もう一箇所
途中で立ち寄って
見ていただきたい
景色がこちら
「大黒天」という
(だいこくてん)
約100万年前に始まった
蔵王噴火によって形成された
荒々しい山肌です
まだ雪が残り
わかりにくいのですが
この大黒天の
看板左手には
遊歩道が
整備されていて
のんびり1時間ほどかけて
蔵王登山が楽しめるそうです
登山初心者の私
この雪が
蔵王の春の日差しで溶けたら
初!蔵王登山に
チャレンジしてみたいと
思いました
そして
頂上を目指し
最後に訪れたのが
蔵王を象徴する
観光名所として有名な
「御釜」です
(おかま)
標高1700メートルほど
にある「御釜」は
噴火によって生まれた火口に
雨や地下からの湧き水
そして
雪解け水が
集まり溜まった火口湖です
御釜へは
蔵王エコーラインの
山頂から分岐する
有料の山岳道路
「蔵王ハイライン」
を通って向かいます。
蔵王ハイラインを
車で走ること
およそ10分
駐車場に到着して
車から降りると
風がものすごく強くて
とっても寒かったです!
例年、この時期の
御釜の水は
ほとんど凍っていて
さらに
その氷の上には
降り積もった雪も残って
湖面は真っ白なんだそうです
寒かったので
そうした姿の御釜が
見られるものと
展望台に
歩いて行きましたら
なんと!
予想に反して
御釜の氷が
ほとんど溶けていたんです!
御釜の特徴である
エメラルドグリーンの湖面が
早くもお目見えしていました
もう氷や雪が溶けていて
御釜でも
季節の進みの早さを
感じました
宮城蔵王ガイド協会
川内さんから
教えてもらったのですが
御釜の氷が溶けることを
「御釜が目覚める」
と呼ぶんだそうです
いつもの年だと
この大型連休ごろから
氷が溶け始める
とのことなので
今年の目覚めの早さには
川内さんも
驚いていらっしゃいました
蔵王の山々では
これから
ミネザクラ
というピンクの桜の花や
ムラサキヤシオ
という
濃いピンクの
ツツジが見頃を迎え
エコーラインから
ドライブしながら
見られるそうです
気象の状況によっては
蔵王エコーラインが
日中も
通行止めになることがあります
宮城蔵王の観光に
お出での際は
道路状況をご確認の上
あたたかい上着もお忘れなく
どうぞ
お気をつけていらしてください♪
これから
さらに春が進んだ蔵王に
私もまた観光に訪れたいです
フリーアナウンサー
荒響子