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魅力満載!牡鹿半島へいらっしゃい

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鈴木 響子

2024年5月2日(木)
NHKラジオ第1
「マイあさ」を
お聴きくださった全国の皆さま

あさ早くから
どうもありがとうございました!

今回は
大型連休にも楽しめる
「宮城の観光」の話題として

宮城県の北東部に位置する
牡鹿半島(おしか)
ご紹介しました!

牡鹿半島は
太平洋に向かって
突き出した半島です


親潮と黒潮がぶつかる
豊かな海の恵みを受け

沿岸周辺では
カキやわかめ
ホタテ、ホヤなどの養殖が
盛に行われています


また
牡鹿半島は
入り組んだ地形が優美な
リアス式海岸で

その海岸部は
三陸復興国立公園にも
指定されています

こうした
魅力あふれる牡鹿半島に
先月(4月)中旬に
家族と出かけてきました!

私が向かったのは

牡鹿半島の
先端に位置する
鮎川浜(あゆかわはま)です

仙台市内から
仙台東部道路
三陸自動車道を経由して
およそ1時間半

新緑と
三陸の海の美しさを
車から楽しみながら
向かいました

天気が良かったので
日差しも海風も心地よく

聞こえてくる
ウミネコの声を
耳にしながら
深呼吸しました

そのウミネコの声に
誘われるようにして
まず向かったのが
船着場です!

鮎川浜から出向する
定期船に乗り込み

船でおよそ15分のところに
浮かぶ島
金華山(きんかさん)
へ向けて出発しました!

金華山には

金銀財宝を司る神をまつる
黄金山神社(こがねやま)
があり


金運、開運、商売繁盛などに
ご利益があるとされ

「三年続けてお参りすれば
 一生お金に困ることはない」

という言い伝えがあります

私が足を運んだのは
今回が2回目

連続の参拝ではなく
初めて参拝したのは
小学校1年くらいの時でした

両親と
小型のモーターボートで
渡りました
 
海上を進むたびに
体が上下に揺れて

その振動が
お尻にも伝わって
とても怖かったのを
いまでも
よく覚えています

あれから
30年以上ぶりに
今回船に乗りましたが

大きく揺れることなく
追いかけてくる
ウミネコの姿も楽しみながら
金華山に
渡ることができました

金華山の船着場から
すぐの所に
黄金山神社(こがねやま)
の鳥居があります

神社を目指し
坂道を登っていくと
素晴らしい景色を
見渡すことができました!

いま渡ってきた
金華山の海の
なんて美しいこと!

透き通るブルーに
吸い込まれるように
魅入ってしまいました

再び登り坂を進むと
表参道への
案内が出てきまいた

登ってきた
舗装道路(裏参道に続く)
から分岐して
表参道へと歩みを進めました

ずんずん進むと
参道の両側には
巨木が表れ

金華山の神霊さを
感じました

表参道を
歩くこと数分

黄金山神社の
境内に到着

まず出迎えてくれたのが
黄金山神社の
御神木でした

樹齢は800年あまりと
記されてありました

境内にそびえる
御神木からは
崇高な力が
湧き出ているようでした

境内の枝垂れ桜が
満開でした!

いよいよ
黄金山神社に参拝です
鳥居のたもとには鹿が!!

金華山には
神の使いとして
保護されている鹿が
多く生息しているんです

鳥居をくぐり
この階段を登ると
御本殿

無事に
参拝することができました

実はラジオ放送後すぐに
金華山にまた足を運び
ラジオの御礼参りを
してきたんです

取材でまず訪れた
4月下旬と
今回の5月上旬

春から初夏への移り変わりを
金華山で
感ずることができました

30年以上ぶりに
渡った金華山
来年も再来年も
そして
その先も
参拝に訪れたいです

鮎川浜を訪れたら
もう一か所
ぜひ足を運んでもらいたい
施設があります

平成2年に開業した
「おしかホエールランド」です


クジラの生態や特徴
そして
牡鹿半島の鯨文化
触れることができる施設です

施設に入ってすぐ
目に飛び込んでくるのがこちら!

ザトウクジラの尾びれ
イラストです

こちらは
実際のザトウクジラの尾びれと
同じ大きさで
描かれているんだそうです

縁はギザギザとしていて
白い模様がある尾びれは
個体ごとに
異なるんだそう

この特徴を目印に
個体の季節的な回遊を
調査することが
できるといいます

継続的な調査が
難しいとされる
ザトウクジラの研究に
この尾びれは
とても重要なんだそうですよ!

なぜ、鮎川にクジラかというと

鮎川浜は
クジラの町なんです

明治時代後期に
(明治39年)

金華山沖での
クジラ漁のため
鮎川浜に
捕鯨会社の事業所が
できたことが
牡鹿の捕鯨文化の
始まりです

以来
国内の捕鯨会社の多くが
相次いで鮎川に進出

小さな漁村だった鮎川浜に
巨大な捕鯨船が
停泊するようになり

瞬く間に
日本有数の
一大捕鯨基地へと
発展していったのです

そうした牡鹿の捕鯨文化を
写真の投影や年表で
伝えています

おしかホエールランドの
見所はこちら!

館内で
ひときわ目を引く
マッコウクジラの
全身骨格標本です
天井から吊るされて
展示してあります

体長は
16.9メートル
国内最大級の大きさ
だそうです!


学芸員の
漆間ほのかさんに(27)
(うるま)

解説してもらいました

マッコウクジラの
特徴のひとつが

下の顎に
尖った歯が
たくさん生えていること
だそうです

歯が生えていることから
マッコウクジラは
歯クジラに分類されます


漆間さんに教えられて
標本をよく見ると

胸びれに
指が5本あるのがわかりました!

漆間さん(左)と私(右)の
頭の間に写っている
胸びれの指を
ご覧ください!!
5本指なのがわかりますか?


一方で
4本指のクジラも
展示されています

こちらは
コククジラ
という種類の鯨
子ども
全身骨格標本です


写真をご覧になって
気がつきましたか?
このコククジラには
歯が生えていません!

そうしたクジラは
ヒゲクジラに分類されるそうです


このコククジラは
2005年に
女川町の定置網に
混獲されていたんだそうです

現在は数が少ない
種類の鯨で
貴重な一頭だと
教えてもらいました

歯クジラである
マッコウクジラと
ぜひ見比べてみてください

おしかホエールランドは
13年前の
東日本大震災では
大きな被害ありました

巨大津波により被災し
貴重な資料のほとんどが
流失してしまいました

クジラの全身骨格標本は
幸いなことに
天井に固定して
吊るしてあったため
流失は免れました

ただ
津波の影響で
骨格標本が
変色してしまったそうです

そこで
協力してくれたのが
京都にある
骨格標本を手がける企業で

元のように綺麗にされ
もう一度
展示することができました

9年あまりの閉館ののち
2020年に
リニューアルオープンしました

学芸員の
漆間さんは

「鯨の不思議に魅せられて
 鯨の生態について学び
 学芸員になりました

 おしかホエールランドでは
 手に取ることができる
 鯨の腰椎の標本もあります

 見て触って
 鮎川の鯨文化に
 触れてほしいです」

と話していました

私も鯨の腰椎の標本を
持ってみました!

皆さん、
どんな感触と重さ
だと思いますか??

ぜひ
実際に触れてみてほしいです!

館内の外の広場には
かつて活躍した
大型捕鯨船
「第16利丸」(としまる)
も展示されていて

甲板まで
足を運ぶことができます

たっぷり楽しめた
おしかホエールランド
また行きたいです!

全国の方々にも
ぜひ鮎川浜に
足を運んで

金華山を含め
牡鹿半島を満喫して
いただきたいです!



フリーアナウンサー
荒 響子