10月1日(火)の早朝
NHKラジオ第1
「マイあさ!」を
お聴きくださった
全国の皆様
今回もありがとうございました!
収穫の秋を迎えた宮城から
新米の話題
をお届けしました
先月(9月)中旬
仙台市内のスーパーで
宮城県産の
新米の販売が
始まりました
作柄も順調で
いいお米が
収穫できている
そうです
全国的に
米の品薄状態が
聞かれましたが
先月(9月)上旬
実際に私も実感しました
いつも購入しているお米が
ことしは早くに
販売を終了したり
一人ひと袋までの購入
という経験をしました
そのあと
先月(9月)下旬に
再び店に足を運ぶと
待ちに待った
新米が
入荷されていました!
稲刈りが進むにつれ
徐々に米の品薄状態が
解消されると見られ
供給量も
十分期待できそうだと
店の担当者から
聞いています
これからどんどん
新米が出回ってくる宮城県
収穫量は
新潟、北海道、秋田、山形に次いで
全国で5番目に多く
宮城は
全国有数の米どころです
その歴史は古く
宮城には
沼や池などの湿地が
多くあったそうで
仙台藩・初代藩主
伊達政宗公の時代に
新田開発が進み
その湿地が
広大な水田に
作り替えられたのが
米どころ宮城の
はじまりとされています
さらに
宮城の気候が
豊かな米作りを
後押ししています
それは
夏の気候です
日中の
十分な日照時間のもと
気温が上がり
夜には比較的涼しくなる
という特長が
稲の成長には好条件で
この昼と夜の
寒暖差によって
米の甘さが
引き出される
というわけなんです
豊富な水資源
にも恵まれ
長きにわたり
全国を代表する
米どころとして
盛んに米作りが
行われてきました
宮城の米の開発力は
優れていて
これまで
およそ40品種の米が
誕生しました
現在は15品種ほどが
作られているそうで
このなかでも
「お米のおいしさはひとつじゃない」
「お米は食べ分ける時代」
という提案のもと
宮城県では
4つの個性あふれるお米を
主要銘柄として
生産しています
その4つというのが
1、「ササニシキ」
2、「ひとめぼれ」
3、「だて正夢(まさゆめ)」
4、「金のいぶき」です
それぞれの魅力を
ご紹介します!
まずは
「ササニシキ」
去年(令和5年)
生誕60年を迎えた
宮城が誇る米です
粘り気が少なく
程よい固さと
上品でさっぱりとした食感
が特長で
和食との相性がいいお米です
中でも
お寿司のシャリには
ササニシキ!
といわれるほどで
お寿司のネタの味わいを
引き立たせてくれます
私も大好きなお米です
このササニシキ
作るのに手間がかかる
と言われていて
平成5年の冷害で
作付け面積が
激減してしました
それでも
根強いファンが多く
(私もその中のひとり!)
いまも生産者の方々によって
丁寧に真心込めて
栽培されています
ふたつ目は
デビューから
30年あまりの
「ひとめぼれ」
名前のごとく
ひと口食べたら
ほれぼれするおいしさ!
粘り、つや、うまみ、香りの
トータルバランスが良いのが
特長です
どんな料理にも合い
幅広い年代に愛されている米で
宮城で
最も多く生産されています
3つ目の
伊達政宗公を
彷彿とさせるネーミングの
「だて正夢」は
この米で
おいしさの天下を取ると
だて正夢は
6年前の
平成30年秋に
本格的にデビューしました
ササニシキとは対照的に
もっちりとしていて
噛むほどに
お米本来の
甘味とうまみが
感じられ
冷めても
その味わい深さがあるのが特長です
さらに
だて正夢は
厳しい生産と品質基準に
合格したお米だけと
厳選されていて
プレミアム感の高い
ブランド米です
そして
4つ目の
「金のいぶき」は
玄米食として味わう米です
もっちりとしていて
玄米ならではの
胚芽のプチプチとした食感が
楽しめます
一般的な玄米と比べて
胚芽の大きさが
3倍ほどあるため
ビタミンEや
アミノ酸の一種ギャバ
などの栄養素が
豊富に含まれている
のも特長です
玄米を炊く手間要らずで
白米と同じように
家庭の炊飯器の
普通炊きで
おいしく味わえる玄米です
まさに
「お米のおいしさはひとつじゃない」
宮城のお米は
バリエーションが豊かなんです!
4つのお米のおいしさを
ぜひ食べ比べて
いただきたいです!
おいしいお米は
これだけではないんです!
知られざるおいしいお米が
作られているいます
「ささ結(むすび)」
という米です
「ササニシキ」と
「ひとめぼれ」を
掛け合わせで
誕生した米で
ことしデビュー
10年目を迎えます
粘りが控えめで
あっさりとした食感が特長で
その味わいは
ササニシキの魅力を
ほぼそのまま
受け継いでいます
一方
ひとめぼれからは
栽培特性が
受け継がれています
ササニシキの
暑さ・寒さに弱く
風や雨で倒れやすい
といった弱点や
栽培の難しさが
補われました
ササニシキの味を
守り残していきたい
という思いから
開発・誕生したのが
このささ結なんです
ささ結も
ことし天候に恵まれ
質、量ともに
期待できそう
だと言うことです
そのささ結の
稲刈り体験会が
9月29日に開かれたので
行って来ました
足を運んだのは
ササニシキとひとめぼれ
そして
ささ結の生誕の地
世界農業遺産に
登録されている
大崎市古川
(おおさき・ふるかわ)
仙台市内から
東北自動車道を経由して
45分ほど
米作り40年の
坂井美津男さん(73)
(さかい・みつお)
の水田を訪ねました
(写真:坂井美津男さん)
稲刈り体験会に
参加したのは
多くは
仙台市からの親子連れなど
およそ50人
皆さんは
ことし5月に
田植えを行い
自分たちが植えた稲が成長し
頭を垂れて
実っているのを目にして
感激しているようでした
坂井さんに
鎌での稲の刈り方
稲の束ね方の
手ほどきを受けてから
皆さん
ひと束ひと束
刈っていきました
宮城県大崎市の
「おおさき宝大使」
を務められている
タレントの
ワッキー貝山さんが
ナビゲート!
盛り上げてくださいました!
子どもたち
皆んな張り切っていて真剣!
楽しい雰囲気も
感じられました!
私も何十年ぶりに
鎌を使って
稲を刈らせてもらいました
乾いた稲の香りをかぎながら
ざくざく刈っていくのが
なんだか心地よく
お米が実るって
すごいことだなと
自然や
生産者の皆さんへの
感謝の気持ちも
湧いてきました
稲を束ねたあとは
地面に立てた棒に
交互に掛けていきました
だんだん積み上げられて
背が高くなっていっても
子どもたちは
次々に運んで
最後まで一所懸命!
感心しました
これから
2週間ほどかけて
天日干しして
自然乾燥させていくそうです
稲刈りのあとには
坂井さんが育てた
ささ結の新米
をごちそうになりました
炊き立て
つやつやの味わいは
それはもうおいしかったです!
粘りが少なくて
あっさりとした食感が
まさに!
ササニシキそのもの!
感動しました!
さらに
ささ結を
使って作られた
日本酒も
振る舞われました
私も少しだけ
味見をさせていただきました
トロッと濃厚
それでいて
スッキリとして
とっても味わい深い
日本酒でした!
ふるさと納税の
返礼品のひとつにも
なっているそうです
宮城県利府町から
(りふちょう)
両親と参加した
小学1年生の男の子は
「稲の束をたくさん運びました
稲刈りはとても楽しかった」
と満足そうな表情で
話してくれました
水田の持ち主で
指導にあたった
坂井美津男さんは
「ささ結は安定して作りやすく
ことしも味のいいささ結ができました
子どもたちにも
ごはんを食べて力をつけてほしい」
と話していました
ささ結の一般販売が
10月13日(日)に
大崎市の道の駅で開かれる
新米まつりで
始まります
宮城県内のスーパーや
インターネットでも
購入できるようになります
そして
このほかの宮城県産の新米も
これからどんどん
関東や関西にも
流通していくということです
個性と魅力あふれる
宮城の新米に
出会えましたら
ぜひ味わってみてください!