北京パラリンピックが
閉幕してから
3か月ほど
時間が経ってしまいましたが
改めて皆さま
夫、鈴木猛史に
熱くて
心あたたまる
応援のエネルギーを
たくさん送ってくださり
誠にありがとうございました
厚く御礼申し上げます
今回の北京パラリンピックの結果は
出場5種目のうち
3種目、入賞
最後のレースに控えていた
夫、得意の
「回転」競技では
再びメダル獲得を目指して
挑みましたが
ゴール手前で転倒
棄権となり
悔しい思いをして帰国しました
そんな夫に
手編みのメダルを
贈呈しました
刺繍糸の色は
息子が選びましたよ♪
次の4年後は
イタリアでの開催!
気持ちを切り替え
挑戦への気持ちと
熱意が生まれております!
今回の結果を踏まえ
前回4年前の平昌パラから
北京パラまでの4年間を
振り返りました
そこには
様々な苦難がありました
その1つが
夫の
左手首の骨折と手術
リハビリでした
夫の足となっている
大切な手が
使えなくなったことで
出来ることがさらに限られ
アスリートとしても
もどかしい
前半2年間でした
2つ目が
現在も続いている
新型コロナの影響です
夫は毎年夏
雪を求めて
ニュージーランドやチリなど
南半球へ遠征に渡ります
10月には
オーストリアを中心とした
ヨーロッパ氷河遠征と
実に一年の半分以上を
海外で過ごしています
こうした
ライフスタイルがの
ほとんど崩れました
つまり
後半の2年間は
海外遠征を
自粛せざるを得ず
チェアスキーの
技術や精度を上げる訓練に
ほとんど
打ち込めなかったのです
それでも
長野などでの国内合宿に
時間と意識を
集中させましたが
日本のゲレンデには
限界があったと言います
国内のスキー場が悪い
と言うのでは決してありません
夫のスキーの原点は
ふるさと福島県猪苗代町の
スキー場にあります
どうかご理解ください
ヨーロッパをはじめとする
海外のスキー場というのは
そのほとんどが
山そのものの地形を活かして
造られているのだと
夫は言います
標高3000メートルクラスの
氷河で
約30日間滑り続けることで
自身のチェアスキーの
マシーンとの相性を深め
滑る技術と
その精度を磨いてきました
あわせて
標高が高い環境下においても
自身の心肺機能が落ちずに
パフォーマンスを維持
高めていられるよう
体力トレーニングも
欠かせません
(いわゆる高山病に
罹らないようにする目的もあります)
スキーの本場である
ヨーロッパの選手勢が
強い所以のひとつが
ここにあるようです
うまく練習環境が
つくれなかったこと
さらには
夫自身が
昨年11月に
海外遠征から帰国直後に
新型コロナに感染したことも
大きい痛手でした
それでも
心を奮い立たせられるような
言葉や食事を
夫に届けてきたつもりでしたが
(北京に経つ前に
手紙を書いて渡しました)
本人は不安と
大きなプレッシャーに
押しつぶされそうになりながら
自宅を後にしました
私に涙を見せたことは
いまだから
明かせることです
「こんなにも練習不足で
挑んだパラリンピックは
これまで4度出場してきたが
初めてのことだ」
夫はこうも話していました
はじめに
夫には様々な苦難があったと
書きましたが
振り返ると
苦難は
実は本物ではない
のですよね
私たちに
よろこびを
いよいよ真実にするために
苦難があり
光を
ますます明らかにするために
影ができるからです
「全ては
繋がっていることを知り
悲観や憂いを
希望と置き換えなさい」
と夫と私に
体に起きた現象や
世の中と集合意識を通して
教えられたのだと
受け止めています
有り難さと
感謝しかないとは
このことを言うのだと
腑に落ちています
ですので
今回の
北京パラリンピックでの
結果や課題は
次の4年後に
繋がる全てであったと
感謝しています
そして
現在、夫は
心晴れやかに
気持ちは前に
オフシーズンに入った
この春から
心肺機能を鍛える
体力トレーニングを
開始いたしました!
その間
夫の役割のひとつ
として捉えている
「講演活動」も
ご依頼をいただいて
行っています
・自身の障害について
・両足と引き換えに得られたもの
・両親がどうのうに接し導いてくれたか
・周りの人たちからいただいたものは何か
そして
これまで
25年に渡って
打ち込んできた
チェアスキーのことなど
子どもたちを中心に
夫は小学校をはじめとする
教育機関や保護者の皆さんに
お話をさせていただいてきました
その際
必ずお持ちする物があります
「メダル」です
2010年
バンクーバーパラリンピック
大回転競技で得た
銅メダルと(写真:右)
2014年
ソチパラリンピック
回転競技で獲得した
金メダルです(写真:左)
夫は
聴いてくださる皆さんに
メダルを
実際に触って
見てもらうことで
その重さや質感
メダルそのものが持ち
放っているエネルギーを
感じてもらいたいと言います
全身で
何か感じ取っていただけたら
うれしいです
先日は
会社経営者、会社役員
個人事業主の皆さまに
お話させていただきました
普段は
子どもたちへの講演が多いので
夫はかなり緊張しながら
話をしていたようです笑
もちろん
全員の方に
メダルを触っていただきました
「応援してくださった
皆さんと挑み
皆さんと
獲得することができたメダル」です
これを携えて
小学校をはじめとする
教育機関など
全国に出向いて
お話をさせていただいております
この先8月にかけて
・長野県上田市の小学校
・宮城県利府町の小学校
・福島県南相馬市小高区の小学校
・大崎倫理法人会
・一般社団法人仙台キワニスクラブ
・福島県相馬市(予定)にて
講演させていただくことに
なっております
このうち
私がご依頼を承った
講演もございます
夫の講演ですが
私が窓口として
ご依頼を承っており
私から夫を通して
所属企業の
カヤバ株式会社に
講演依頼申し込みを
させていただきます
こちら
私のオフィシャルサイトに
記載している
電話やメールフォームから
お問い合わせください
夫も私も
「伝えることの大切さ
伝わることの素晴らしさ」
を胸に
皆さまの心が動き
行動の一歩を踏み出す
お力になりたいと思ってます
皆さまのお役に立てるよう
私たちは
全国・世界中に向けて
声を届けていきます
今後とも
鈴木猛史の応援を
賜りますよう
よろしくお願い申し上げます
フリーアナウンサー 荒響子