先日、3月14日に
令和5年度
「宮城県音訳奉仕員 養成講座」
修了証書を
いただきました
昨年6月から
週1回
開催されてきた
音訳講座
目の不自由な人
書籍などを持つこと
ページをめくることが困難
また
文字を目で追うことはできるが
内容を理解するのが困難
という人たちに
書いてあることを
書いてある通りに
声に出して伝える
これが音訳です
音声はCDに録音され
全国に発送されています
それに加えて
現在は
上記に書いた人たちに
限って利用できる
サピエ図書館で
(インターネット図書館)
ダウンロードされ
世界中で
利用されています
書籍一冊に対して
録音された音声は
たったひとつ
その音声は
ずっと残り続けます
私が音訳に出会ったのは
大学生の時でした
「声で人の役に立ちたい」
という思いを
行動に移したいと
住んでいた市内で
活動している
絵本の朗読グループを
探しました
数ある中から
選び訪ねたのが
音訳活動の会
だったのです
現在とは違って当時は
カセットテープに録音して
目の不自由な人たちに
届けていた音訳
正しい
アクセントと
イントネーションで
質の良い音声を
利用者さんに届けるため
サークルでは
様々なジャンルの
書物の一説を
サークルの皆さんと
読む練習をしました
それまでは
音訳という言葉さえ
知らずにいた私は
月に2回
夜の音訳サークル活動に
自転車で通うのが楽しみで
あの時のことを
いまも
思い出されます
残念ながら私は
大学在籍中
録音書籍を
届けることが
できませんでしたが
サークルの皆さんと
文章を声に出して
正確に伝えることの
大切さを知り
それを学び深めるほどに
音訳という世界に
引き込まれ
魅力を感じました
こうして
およそ20年もの思いが
いまようやく叶い
音訳の専門家として
スタートを切ります
実は
娘を妊娠していた
令和4年度の
音訳講座も申し込み
選考試験を
受けていました
講座の途中に
出産を挟むため
泣く泣く辞退し
2年越しの
講座受講でもありました
私の中で
こんな特別な思いを抱き
胸高まり始まる音訳活動
最初に手渡された書籍は
「恋愛物語」
これまで
ほとんど
読むことのなかった
ジャンルです!
いま黙読を始めたところですが
その世界に
引き込まれれています
これからの一年間は
宮城県視覚障害者情報センター
に通い録音作業をし
利用者さんに
一日でも早く
届けられるよう
取り組みます!
音訳講座
開始当時は
まだ1歳にもならなかった娘
その娘を
夫や母、託児所を頼ながら
講座を受講
おかげで
全30回の講座を
欠席なく受講
修了することができました
たくさんの協力に
心から感謝しています
そうした人たちの
顔を思い浮かべながら
これから
細く長く
生涯にわたって
打ち込みたいと思っています
新たに
音訳の専門家としての私を
これから
どうぞよろしくお願いいたします
フリーアナウンサー
荒 響子