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ふるさと相馬の高校生に向け夫が講演 、私が司会を務めさせていただきました

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鈴木 響子

去る5月10日(水)

私のふるさと
相馬市で

未来への
「志」づくり事業 講演会
が開催され


夫で
パラアルペンスキーヤー
鈴木猛史

相馬市内の
2つの高校の
新一年生に向けて
講演させていただきました


この講演会は

相馬市教育委員会と
相馬市民会館が主催し

新高校一年生に
将来への「夢」を
「志」に変え

将来への進路選択が
できる力を養うことを目的に

令和3年度から
開催されています

開催3回目となた今年度は
夫がご縁をいただき

私のふるさと相馬で
およそ80分
お話させていただき

その司会進行を
私が務めさせていただく
というご縁まで
いただきました


当日は

福島県立相馬高等学校
福島県立相馬総合高校
1学年の生徒
およそ330人
聴講してくれました

講演では

夫が小学校2年生の時に
交通事故に遭い
両足切断となった
内容からはじまり

リハビリになればと始めた
スキー教室で出会った
チェアスキーだったが

いつ
どのようなことが
きっかけとなって
世界を目指すようになったのか

中学3年の時
初めて手にした
世界選手権の出場枠

しかし
夫は出場を辞退すると申し出る
その時にもらった
両親や周囲の人たちから
の言葉とは?



そして
これまで経験してきた挫折と
そこからの奮起

5回出場してきた
パラリンピックで得た教訓とは

映像を交えながら
話を進めました

 

映像の中でも

交通事故後
元の小学校に復学した際の
学校生活の映像では





「足が無いなら

   手を足の代わりにして
   階段の上り下りをすればいい」



「体育の授業では同級生と一緒に

 サッカーも水泳も
   マラソンもスポーツテストも
   何でも挑戦した」

と語りました

こうやって
何でも明るい心持ちで
取り組めたのは

車椅子となっても
事故前と何も変わらず
接してくれた
同級生の存在
とても大きかったと言います


そして
もうひとり
担任の先生
大きな存在だったと
夫は話しました

「あなたを障害者として見ない
   周りの同級生と
   同じように接する」
そう言われたのです


だから夫は
体育の授業は見学ではなく
何にでも挑戦
友だちと一緒に学んで
体験して来られたんだと
思います

講演の最後に
スキー以外に
これまで挑戦してきた
富士登山や
ボルダリング
猪苗代湖一周などをの
写真を紹介しました


夫はいつも
自分の道に
一見必要のないようなことでも
まずはやってみる

それで自分には合っていない
向いていないと思ったら
辞めればいい

何事も恐れず
失敗を恐れず
考えるより
チャレンジしてみよう
と伝えています

そうすることで
発見すること
知ることは多い

失敗したと思えることにこそ
成功へのヒントや
チャンスが
潜んでいるもの

やってみて初めて
見えてくるもの
心に感じるものが
たくさんあると


良き指導者との出会いは貴重で
人との出会いで人生は変わる
と言いますが

講演を聴いてくれた
高校生の皆さんにとって夫が
そのひとりとなれましたら
とてもうれしいです

夫の生きてきた経験から
何かひとつでも
心に響き
心を動かせるものがあったのなら
幸せです

それが自分たちの将来を考える
ヒントになり
未来を描く力になれましたら
とてもうれしいです

講演の後に設けた
質疑応答の時間では

たくさんの高校生が
質問をしてくれました

熱心に話に耳を
傾けてくれたからこそ
挙がった質問だったと
思っています



高校生の皆さんと過ごした
およそ2時間を忘れません

本当にありがとうございました


終わりに

今回
ふるさとの高校1年生が
自分の将来について考える
「志」づくり講演会の

司会をさせていただたことについて
少し書かせていただきます


私がいまの職業を
志すきっかけとなったのが
皆さんと同じ
高校1年の時でした

当時、放送委員会に所属して
NHK杯全国高校放送コンテストの
アナウンス部門に出場し

母校の歴史や
社会で活躍する先輩方を取材し
原稿にまとめて
それを大きな舞台で
発表する経験をしました

「伝えることの大切さ
 伝わることの素晴らしさ」
を実感し

こんなに素敵なことが
仕事にできたらいいなと
夢を描き
志が芽生えたのが
高校時代だったのですこの夢に少しでも近づくために
放課後は毎日発声練習をし
寝る前は
腹筋背筋も鍛えたな・・笑


そんな思い出がとても愛おしく
そうして打ち込んだ3年間は
いまの私の原点であり
いまも私を支えてくれています

こんな私を育んでくれた
ふるさと相馬と
地元の人たちに
感謝の気持ちを込めて
司会をさせていただきました


結果、私が
高校生の皆さんから
無邪気さ、素直さ、真剣さ
いまを楽しむ心
未来を描く力

そして
会場にあふれる
眩しい笑顔とエネルギーを
たくさんいただきました

私からも
たくさんの感謝と御礼を
申し上げます

そして

中学校の恩師との
再会もありました

相馬市教育委員会教育長の
福地憲司先生です

再会とてもうれしかったです

相馬市教育委員会
相馬市民会館の皆様
心からありがとうございました

これからも
ふるさとへの恩返し
たくさん
たくさん
していきたいです



フリーアナウンサー
荒 響子